Bagus

音楽と野球と海と酒

自粛期間

4月~GWを振り返って

 

社会人2年目、転職をした。

今年の4月は新型コロナウィルスの影響で、
入社した翌日から在宅勤務になるという珍しい体験をした。

前月まで外回り一本で朝から晩まで走り回っていた私からしたら
家に籠もってパソコンと向き合うだけの日々は未知の世界だったが、
始まってみれば(実家にいるおかげかもしれないが)意外と苦痛ではなかった。

今回の自粛で一番成長したことは単純だが料理である。
今まで8時出社21時退社で働いていたため朝昼はコンビニで済ませ、
晩ご飯は家にいる父の担当だったが、一日中家にいるのをいいことに
毎日必ず一汁三菜を自分に課して取り組んでみた。

するとそんな私の生活を見ていた妹にも変化が起きた。
一緒に台所に立つようになり、料理は姉妹の共同作業になった。

そうなると台所・冷蔵庫事情にも詳しくなってくるため
夕方になると散歩も兼ねて二人で買い出しにも行くようになる。
味噌がもう少しでなくなるだとか、玉ねぎがあと1個しかないだとか、
筍が美味しそうだから今日は炊き込みご飯にしようだとか、そんな話になる。

わたしは妹と二人で買い物に行って二人で料理する時間が
一日の中で一番好きになったし、調味料の使い方もだいたい覚えたし、
それまで毎日一人で晩ごはん担当をしていた父を改めて尊敬した。

料理中に無限に出る洗い物をシンクに投げておいたら
手が空いた妹が洗っておいてくれることが本当に有り難かったから
それを一人でこなしていたことがすごいなと思ったのだ。

実際この時期をどう乗り越えたかといわれると難しいが、
大学生の頃からほぼ出歩きっぱなしだった私にとっては
ずっと家にいることがとても珍しくすべてが貴重で糧になった。
それに家族のおかげで鬱っぽくなることもなくストレスフリーで過ごせた。

趣味のオーケストラやオペラは練習も本番もすべて無くなってしまったが、
その分たくさん会話ができ、思考回路を整理し、やれることが増えたため
私にとって自粛期間は今のところとても有意義だと感じている。